飲酒運転で交通事故を起こし、逮捕されたパラグアイ1部のスポルティボ・ルケーニョに所属する元日本代表FW森本貴幸(32)の解雇は避けられない見通しだ。

 地元テレビ局「ABC」によると、森本は首都アスンシオンで車を運転中にバイクと接触事故を起こし、被害者を救助することもなく、そのまま現場を後にしたという。その後、地元警察に拘束された森本からはアルコールも検出。すでに保釈金を支払い、釈放されている。今後は刑事罰などの処分が科される見込みという。

 Jクラブ関係者は森本について「Jリーグなら厳罰ですね。事情聴取や刑事罰などのメドがついたところで解雇されるでしょう。飲酒運転と当て逃げなら、契約解除となると思います。ガンバのアデミウソンもそうでしたから。パラグアイではどうなのかわかりませんけど、何かしらの処分はあるでしょう」との見方を示した。

 Jリーグでは昨年10月にJ1G大阪のFWアデミウソン(27)が酒気を帯びた状態で自動車を運転中に接触事故を起こし、そのまま現場から立ち去るという事件を起こした。すぐに警察の事情聴取を受けたが、捜査の終了と被害者との示談がなどが成立した同年12月に統一選手契約書の契約条項に基づいて、G大阪は同選手との契約を解除されている。

 森本は中学生だった2004年にJリーグ史上最年少(当時)の15歳10か月6日で公式戦デビューし、10年南アフリカW杯メンバーにも選出された。昨年9月にJ2福岡からギリシャ3部AEPコザニに移籍するも、今年2月にスポルティボ・ルケーニョ入り。まだ公式戦デビューを果たしていないが、自業自得とはいえ、このまま退団となってしまうのだろうか。