アゼルバイジャン1部ネフチ・バクーの元日本代表MF本田圭佑(34)が、東京五輪の開催に関して持論を展開した。

 16日に自身がパーソナリティーを務めるニッポン放送「本田圭佑『NowVoice』」(火曜午後7時)に出演した本田は、東京五輪で海外客の受け入れ見送りのニュースについて言及。「やるんだという雰囲気が一気にここ1~2週間で起こった。僕もそうだけど人ってメディアに流されながら、やるということに対して疑いも持たなくなるんだなと自分や世間に驚いている。観客をどうするかという話にさらっと移行している。もうやる前提で決定しているんですねと。これぞメディアの力か」といつの間にか開催反対の声が聞かれなくなった現状に目を丸くした。

 そのうえで、海外客の受け入れ断念について「海外客は無理でしょう。お祭り騒ぎしてこその五輪で、応援する人がいないと成り立たないけど、実際に(世界各地を)移動しているとまあ無理だろうなと思った。せっかくやったのに、あまりにも人を移動させすぎて(感染者が増えて)途中で中止という最悪の事態は避けたいじゃないですか。やるならオンライン中心というのはいいと思う」と理解を示した。

 ただ、東京五輪に対する海外の反応は「冷めていると思う。米国やオーストラリア、欧州といったところは冷めている。日本は経済的打撃も大きく受けるからやりたいけど」と私見を述べ、五輪の開催は世界的に感染状況が全く収束していないことから海外では望まれていないとした。

 自身はサッカーの東京五輪代表入りを目指す一方で、開催の可否に関しては冷静な視点で捉えているようだ。