フランス1部パリ・サンジェルマンがイレブンにかん口令を出した。英紙「エクスプレス」(16日付)によると、今夏で契約満了となるスペイン1部バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)の獲得を狙うパリSGだが、イレブンから勧誘するような発言が相次いだため、スター選手に関するコメントを禁止したという。

 1月にはパリSGのアルゼンチン代表のMFレアンドロ・パレデス(26)が「パリ・サンジェルマンは彼を説得している」「メッシの国のコーチから指導を受けることができ、プレーする可能性があるのは素晴らしい機会です。それが実現することを願っています」と発言するなど、イレブンはメッシ加入に向けて積極的にメッセージを発信している。

 しかし、パレデスはクラブからメッシについて発言しないように求められたという。同紙はフランスメディア「Le Jоurnal Du Dimanche」でパレデスが「もうメッシについて話をしないように言ってきた。私の発言が気に入らなかったようだ。多くの人が非礼だという。そういうつもりはなかった。シーズン後にメッシが将来をどうしたいか。決めるのはメッシだ」と語ったと報じた。

 バルセロナ側は「パリSGはクラブやメッシへの敬意を欠いている」と非難し、メッシ自身も前のめりの〝アプローチ〟を「快く思っていない」との報道も出ていた。同紙によると、パレデスだけではなく、ブラジル代表FWネイマール(29)ら他のイレブンにも同じ指令が出ているという。パリSGはメッシ獲得に向けて慎重に物事を進めていくようだ。