アゼルバイジャン1部ネフチ・バクーの元日本代表MF本田圭佑(34)が、実質的な監督を務めるカンボジア代表の指揮との〝兼任問題〟について方針を示した。

 15日に行われた入団会見では、現地メディアからカンボジア代表の指揮についても質問が飛んだ。カンボジアはカタールW杯アジア2次予選を戦っており、代表活動とネフチ・バクーでのプレーの両立が可能なのか現地で疑問の声が上がっていたからだ。

 本田は「私はカンボジア代表の監督ではなく、ゼネラルマネージャー(GM)なんだ。(選手としての)試合と(カンボジア)代表チームの両方のための時間を見つけることは、私にとって難しいことではない」と説明。本田はカンボジア代表の試合でベンチに入って指揮しているが、監督ではなくGMの立場だと強調。同代表チームには別に正式な監督がいるため、自身がその活動にかかりきりになることはなく、あくまで選手としてプレーするネフチ・バクーに軸足を置くというわけだ。

 昨年12月にブラジル1部ボタフォゴを退団してから3か月近く実戦から遠ざかっているためコンディションに関する質問も飛んだが「どうなるかを事前に保証することはできないが、ポジティブなことは次のネフチの試合までに多くの時間がある。この期間中に私はチームをより良く知ることができるようになる」と国際Aマッチデー期間を利用して状態をアップさせ、チームへの順応を進める構えだ。

 実業家や指導者としても活動する本田だが、まずは選手としての復活に全力を傾ける。