イタリア1部ユベントスでスポーツディレクター(SD)を務めるファビオ・パラティチ氏が14日、今夏の移籍が伝えられているポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(36)の残留を明言した。

 ユベントスが欧州チャンピオンズリーグ(CL)のベスト16で敗退後、今夏の移籍が急浮上したC・ロナウドには、移籍金2900万ユーロ(約37億7000万円)でスペイン1部レアル・マドリードやフランス1部パリ・サンジェルマン、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド、ポルトガル1部スポルティングに移籍する可能性があると報じられている。

 イタリア「スカイ」のインタビューに応じたパラティチSDは、C・ロナウドのCLでのプレーぶりに批判が殺到し、ユベントスにとって獲得は失敗だったとする主張があることに「私のキャリアの中で、クリスチアーノの良し悪しについて議論されるとは思ってもみなかった」と擁護した。

 その上でサッカー界を騒がせているエースの移籍報道には「バロンドールを5回、チャンピオンズリーグを何度も獲得した、セリエA(イタリアリーグ)の得点王でもある選手だ。彼が私たちと一緒にいてくれることはぜいたくなことで、私たちはとても幸せだ」とし、今夏の残留についても「間違いない」と断言した。

 C・ロナウドは今夏の去就に関してコメントしていないものの、代理人のホルヘ・メンデス氏がスペイン1部レアル・マドリードと会談したと報じられるなど、周辺は慌ただしい。ユベントスに放出の意思はないようだが、今後の動向が注目される。