イングランドのサッカー界では最近、選手の自宅を狙った強盗被害が相次いで社会問題化しているが、プレミアリーグ、マンチェスター・シティーのDFカイル・ウォーカー(30)がこの対策として番犬に4万ポンド(約600万円)のドーベルマンを購入したことが話題を集めている。

 強盗被害は金品を狙うだけならまだしも、家に残っている身内を脅かすこともあり、先月にはエバートンのカルロ・アンチェロッティ監督(61)の自宅に押し入った強盗を、愛娘のカティアさんが追い払うといった出来事もあった。

 そんな中、ウォーカーは番犬を置くことを選択。英紙「サン」によると、ウォーカーは高額で購入したドーベルマンを「アポロ」と名付け、番犬としてのトレーニングを委託。詳細は明かされていないが、番犬は特定のキーワードに対して反応するように訓練されることになっているという。

 このドーベルマンを提供した会社は、ウォーカーとマンCで同僚のFWラヒーム・スターリング(26)やマンUのFWマーカス・ラッシュフォード(23)も〝御用達〟だが、ウォーカーは2人以上に番犬強化のために資金を費やした。ウォーカーの関係者は「これは家族を守るためには必要なお金だ。アポロは彼らを助けてくれるだろう」と話している。

 一般人からすれば番犬に600万円もかけるのは考えられないが、高額な報酬を得て世界ナンバーワンのリーグで戦う選手からすれば、身内の安全を保証するには〝安い買い物〟なのかもしれない。