イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーに所属するアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ(32)の獲得に乗り出しているスペイン1部バルセロナで賛否両論が出ていると、スペイン紙「マルカ」が報じた。

 今夏で契約満了となるアグエロは移籍金なしで他クラブに移れるため、財政難のバルセロナにとっては最適な補強になるとみられている。すでに正式オファーを出したと報じられているが、同紙は「いずれにせよ、賛否両論がある」とし「順調に進んでいる契約を閉じることにも反対がある」と混とんとした状況を伝えている。

 同紙によると、賛成派の意見として、移籍金が発生しないことと、今夏で契約満了となるエースFWリオネル・メッシ(33)の残留の切り札になることだという。アルゼンチン代表の同僚であり、プライベートでも親交が深い実力派ストライカーの加入で、なんとしてもエースの流出を阻止したい狙いがある。

 一方、反対派の意見としてアグエロ獲得には危険があるという。同紙は、実力を認めつつも昨年6月にヒザを手術したこともあり「2012―13年以来、20近くの身体的な問題があった。したがって(6月に)33歳になるサッカー選手と契約するリスクは高い」と報道。18年にもヒザにメスを入れており、不安は尽きないわけだ。

 さらに同紙は、アグエロはバルセロナ入りしても、メッシとFWウスマヌ・デンベレ(23)、FWアントワヌ・グリーズマン(29)に続くFW陣の4番手とみており、本人がスーパーサブの役割に納得できるか。またメッシが他クラブに移籍した場合、どうなるかなど、その動向を疑問視。即戦力選手としての有効性を疑う声もある、と伝えている。

 まだ、契約交渉は始まったばかりだが、その動向が注目だ。