【イタリア・トリノ発】欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦第2戦(9日=日本時間10日)、第1戦を1―2で落としているユベントス(イタリア)はホームでポルト(ポルトガル)に延長戦で3―2、2戦合計4―4としたものの、アウェーゴール差で敗れて、2シーズン連続のベスト16敗退となった。

 2021年に入ってホームで公式戦負けなし(9勝1分け)のユベントスは、前半19分にPKを与えて先制を許してしまう。これで勝ち上がるには3得点が必要となる中、後半4分にFWフェデリコ・キエーザ(23)がゴールを決めると、ポルトが退場者を出し、数的優位に立つ。18分には再びキエーザがヘディングで決め、2―1とリードし、2戦合計スコアで3―3の同点とした。

 そのまま延長戦に突入し、一進一退の攻防が続いた延長後半10分に自陣ゴール前でFKを与えると、壁に入ったエースFWクリスチアーノ・ロナウド(36)の股を抜けたボールはそのままゴールに吸い込まれて失点。エースが痛恨ミスを犯してしまう。これで2点が必要となったユベントスは猛攻を仕掛け、12分に加点したが、あと1点が届かずに敗退。CL8強入りを逃した。

 決勝ゴールを許すキッカケとなったC・ロナウドにとってポルトは“天敵”。無敵のストライカーも過去7度の対戦で勝利したのは、わずか1度だけ。この日は試合には勝ったものの第1戦に続いて、再三の好機を生かせずに無得点と精彩を欠いたようにチームの足を引っ張った。国内リーグでも現在3位と10連覇となる優勝が厳しい中、CL敗退はチームに大きな影響を与えそうだ。