カタール1部アルホールの元日本代表MF小林祐希(28)が同国審判から暴言被害を受けたという告発が、国際問題に発展しそうだ。

 小林は9日に自身の公式ツイッター上で、試合中に主審から受けた暴言を投稿。8日のアルガラファ戦でゴールラインを割ったボールを巡って審判に指摘したところ、審判は誤審を認めたうえで「新しいルールだ」と開き直り、相手選手と一緒になって小林を嘲笑。それに抗議したところ「I’m gonna kill you(お前を殺すぞ)」と主審がまさかの暴言を吐いて脅してきたという。

 小林は「レフリーの言ったことが録音されているはずだから聞いた方がいい。サッカー云々関係なく、人に対して殺すぞと言って良いのか?ありえないでしょ。カタールリーグがこのレフリーに対してどんな処分を下すのか。普通なら2度と笛を吹けなくなるよね」(原文ママ)と主審の言動は看過されるべきではないと訴えた。

 この主審はカタール人のアブドゥルラフマン・アルジャシム氏で、2016年9月のロシアW杯アジア最終予選初戦で日本がホームでUAEに敗れた試合で主審を務め、日本に不利な判定を連発したという過去がある。

 この問題提起に、現地のファンも反応。日本人ファンが小林に賛同するのは当然だが、カタール在住者も小林の投稿に「それが本当なら、審判のアブドゥルラフマン・アルジャセムによって日本の選手に起こされたことは非常に恥ずべきことであり、止めなければならない。傲慢で野蛮なアプローチは否定されなければならない」と返信。状況からカタール人審判による人種差別と捉えられてもおかしくないだけに「問題が調査され、いわゆるアルジャシムの活動が停止されることを願っている」と主張した。

 他にも海外から「FIFA(国際サッカー連盟)に訴え出るべきだ」との声が上がっており、同主審への反発は強まるばかり。差別問題はサッカー界に限った話ではないだけに、国際問題に発展する可能性もある。

 小林の告発が今後どのような展開を見せるのか注目が集まる。