あわや拉致監禁…PAOK最凶サポーターが香川真司にも〝矛先〟

2021年03月09日 05時15分

もはや〝安泰〟とは言えなくなってきたMF香川真司(ロイター)

 ギリシャ1部PAOKがチーム崩壊の危機に直面し、元日本代表MF香川真司(31)にも火の粉が降りかかりそうだ。

 上位争いを続けるPAOKだが、最近になってパブロ・ガルシア監督(43)への風当たりが強くなっている。大事な終盤戦に入って2月7日に下位のアポロン相手にドロー、さらに同27日のトリポリ戦で完敗を喫して緊張感が高まった。そこで迎えた7日のアリス戦はクラブにとって特別な〝テッサロニキダービー〟。しかも今回はホームだけに勝利が至上命令だった。

 しかし、試合は終始劣勢で2点を先行される苦しい展開。土壇場の後半42分とアディショナルタイムのゴールで奇跡的に引き分けに持ち込んだが、ふがいない試合内容に〝欧州最凶〟と恐れられるサポーターが激怒した。ギリシャ紙「スポルタイム」などによると、無観客開催のため試合会場周辺にいたサポーター軍団が、スタジアムのロッカールームを包囲。選手は身動きが取れない状況になり、双方の代表者数人ずつが話し合うことに。サポーター側はスタメンや途中交代の意図などについて説明を求め、数時間後にようやく事態は収束したが、一歩間違えれば負傷者が出てもおかしくなかった。

 さらにメディアも黙っていない。現地メディアは一斉にガルシア監督の手腕に疑問を呈し、解任論やアベル・フェレイラ前監督の待望論まで出る始末。さらに現チームを構築してきたオラフ・レベSDにドイツクラブからの引き抜き話まで浮上し、チームは空中分解寸前だ。

 もちろん香川にとっても人ごとではない。指揮官はアリス戦の敗因の一つとして、香川をトップ下で起用することで左サイドに回ったMFアムル・ワルダ(27)が機能しなかった点に言及。それが屈辱的な前半のみでの交代につながった。再び精彩を欠けば、チームを巡ってくすぶる不満が、日本の元10番に向けられる危険性もある。果たして厳しい重圧の中で結果を出すことができるのか。

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