ギリシャ1部PAOKの元日本代表MF香川真司(31)がリーグ初スタメンも屈辱のハーフタイム交代となった。2―2と引き分けたアリス戦(7日=日本時間8日)に初先発した香川は得意のトップ下のポジションに入ったものの、周囲とかみ合わず、チームが26分に失点すると、好機を演出できないまま前半のみで交代した。

 ギリシャメディア「TO 10.GR」は、PAOKのパウロ・ガルシア監督(43)が「香川はチャンスをつかんで戦った」と話しつつも「チームは前半はうまくプレーできなかった。ミッドフィールドで問題が発生した。前に速い選手がいることを知っていたので、制限しようとした」とコメントしたと報道。指揮官は香川を擁護しつつも、チームとしてうまく機能できなかったことが交代の理由だったようだ。

 実際、香川が交代した後半からチームは持ち直し、0―2とされた42分にゴールを奪うと、アディショナルタイムに獲得したPKを決めて、ドローに持ち込んだが、まだチームにフィットしていないことが浮き彫りになったと言えそうだ。