スペイン1部ヘタフェの日本代表MF久保建英(19)に、評価一変の兆しが見えてきた。

 6日のバリャドリード戦で後半から途中出場した久保は、積極的にシュートを放ち味方のチャンスを演出するなど、1―2の敗戦の中でも久しぶりに存在感を放った。

 スポーツデータ分析専門サイト「ソファースコア」は途中出場した選手の中で最も高い7・1点と採点し、久保のプレーを高く評価。レアル・マドリード専門メディア「デフェンサセントラル」も「久保が後半から入り、ゲームへの彼の影響は即座に表れた」と劣勢の試合で効果的な交代となったと評した。

 同メディアは「日本人選手は控えだったが後半からピッチに入り、彼の計り知れないクオリティーの一端をいくつか見せた。機動性と突破力を備えた久保が、バリャドリードにとって頭痛の種だった。ヘタフェは(試合全体で)数少ないチャンスをそこで積み重ねた」と久保のプレーぶりを称えた。

 久保はチームの低迷とともに出場機会が減少し、この日の試合で5試合連続ベンチスタート。現地での評価も急落しており保有元であるRマドリードでも今夏の放出が検討されているが、評価を逆転させるキッカケとなりそうな一戦だった。

 崖っぷちに立たされている日本の至宝の逆襲が始まるか。