イタリア1部インテルがベルギー代表FWロメロ・ルカク(27)の移籍金を支払えず、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドに約5000万ユーロ(約64億5000万円)を請求され、大ピンチに陥っていると、英紙「デーリー・ミラー」が報じた。

 同紙は、イタリア紙「コリエレ・デレ・スポルト」の情報をもとに、インテルが2019年にマンチェスターUから獲得したルカクの移籍金8000万ユーロ(約103億2000万円)を分割で支払っていたが、親会社「蘇寧グループ」の経営不振や新型コロナウイルス禍による収入減で資金繰りが悪化。支払いができず、契約条項により、残金5000万ユーロの一括返済を求められていると伝えていた。

 ただ、支払いができなかったように、インテルは金欠状態。そこで同紙は「解決策はプレーヤーを販売することであり、マンチェスター・ユナイテッドは2人の選手に目を向けている」と報じ、インテルに所属するアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネス(23)かスロバキア代表DFミラン・シュクリニアル(26)の譲渡を求めているという。
 ラウタロを獲得する場合は追加費用が発生するものの、マンチェスターUが来季に向けてストライカー補強を検討していることで「資金をかけずに的確な補強ができる」と伝えている。