ポルトガルサッカー連盟(FPF)の懲戒委員会が、元日本代表MF中島翔哉(26=アルアイン)の移籍に関してポルティモネンセの筆頭株主で代理人でもあるテオドロ・フォンセカ氏に対して訴訟を起こした。

 ポルトガル紙「プブリコ」によると、同氏が関与したポルトやポルティモネンセなどが絡んだ取引が問題となっている。サッカー界の機密情報を扱うサイト「フットボール・リークス」は問題の対象となっている取引に、中島やポルトガル代表FWダニーロ・ペレイラ(29=パリ・サンジェルマン)が含まれていると報じた。

 中島の代理人は以前に同氏が務めていたが、現在は息子であるテオ龍希氏が担当している。中島は2017年8月にFC東京からポルティモネンセへ、19年2月にカタール1部アルドハイル、同年7月にポルトガル1部ポルト、そして今年1月にUAE(アラブ首長国連邦)1部アルアインに加入している。この一連の移籍の中に違反があったとみられる。今後同氏には2年間の活動停止の処分が下る可能性がある。

 ポルトでは昨年新型コロナ禍の影響でチームへの合流を拒否するトラブルを起こし、1月に加入したアルアインでは脛骨骨折やじん帯損傷などで今季絶望となった中島。今回の問題は今後のサッカー人生を左右する懸念もあり、またも災難に見舞われてしまった。