イギリスのボリス・ジョンソン首相(56)が、2030年W杯のイングランド、ウェールズ、北アイルランド、アイルランドの5協会共催へ意欲を示した。

 英紙「サン」の取材にジョンソン首相は「我々は30年にW杯を母国に連れてきたいと熱心に考えている。ここはサッカーのホームであり、(W杯100周年の)30年は適切なタイミング。W杯開催は、この国にとって間違いなく素晴らしいものになる」と語った。同首相は招致に向けて280万ポンド(約4億1500万円)の予算を計上するという。

 イングランドサッカー協会(FA)をはじめとする5協会は「30年W杯への5協会での招致に英国政府が支援を約束してくれたことをうれしく思う。FIFA(国際サッカー連盟)が、22年に公式選定プロセスを開始する前に、招致実現の可能性を評価するために行動し続ける」と共同で声明を発表した。

 W杯は22年にカタールで開催され、26年は米国、カナダ、メキシコの共催がすでに決定。24年のFIFA総会で決まる30年の開催地は、そのほかウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ、チリの南米4か国共催、モロッコ単独開催、スペインとポルトガルの共催などが検討されている。イングランドでW杯が開催されれば、単独開催の1966年以来となる。