イングランド・プレミアリーグのリバプールに所属するエジプト代表のエースFWモハメド・サラー(28)が今夏の東京五輪に臨むU―24エジプト代表にリストアップされた。

 イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」によると「五輪代表を率いるショーキー・ガリブ監督はオーバーエージ枠の3選手について「モハメド・サラーとモハメド・エル・シェナウィ、そしてもう1人のゴールキーパーが入ることになります。サラーは現在、最も重要な選手の1人であり、エジプトが彼を五輪に招集するのは普通のことです」と話したという。

 サラーは世界トップクラスのストライカーとして知られ、2019年にはリバプールの欧州チャンピオンズリーグに大きく貢献。エジプトとすれば、メダル獲得に向けて欠かせない巨大戦力になるのは間違いない上、英雄の参戦でチームの士気が高まることも期待しているようだ。もちろん、東京五輪でも大きな目玉になるだろう。 

 ただ、同紙は、同監督が「3月の代表ウイークのあと、リバプールとの交渉を開始します」とコメントしたとし、まだ所属クラブの了解を得ていないと伝えている。監督の発言からもリバプールにはサラーの招集を通達していない様子。五輪に関してはクラブ側に選手派遣の義務がなく、各大会でトラブルを巻き起こしている。

 リバプールとしても、来季に向けてエース不在は避けたいところだけに、サラーをめぐって激しいバトルが繰り広げられそうだ。