ギリシャ1部PAOKの元日本代表MF香川真司(31)が、シーズン終盤へ向けて司令塔のレギュラーに指名されそうだ。

 途中出場が続いている香川だが、徐々に周囲との連係が深まりパフォーマンスも上げており、パブロ・ガルシア監督(43)の評価も高まってきている。そうした中で、27日のアステラス・トリポリ戦の敗戦を契機に司令塔が交代する可能性が出てきた。

 ギリシャ紙「メトロスポーツ」は「ガルシアは今回の試合からいくつかの結論を導き出し、重要な決定を下さなければならない。彼は今後の試合を考慮して、すぐにそれらに取り掛かる。日曜日のダービー(アリス戦)だけでなく、これから続いている重要な試合のために」と指摘。今後リーグ戦の最終盤を迎え、さらにその後にはプレーオフと重要な試合が控えているため、思い切ったチームの改善策を実行する構えだ。

 その一つが司令塔の交代。「MFアムル・ワルダ(27)は連係に苦労している。しかし、彼は状況を逆転させることができなかった」と主にトップ下などに入り、攻撃の柱であるワルダが機能していないと同紙は分析。そのポジションを交代する必要があり、現在ワルダの控えである香川に白羽の矢が立ったのだ。同紙は香川ら控えメンバーの名を挙げつつ「彼らにもっと多くの時間があり、先発から出場すれば他のことができる」と救世主として期待をかけている。

 まずは3日に行われるギリシャ杯準々決勝第2戦のラミア戦で先発デビューの可能性があり、その後一気にレギュラー奪取の道筋が見えてきた。