元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノ氏(38)が同国1部ユベントスに加入したポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(36)について「失敗」と断言した。

 イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」のインタビューに応じたカッサーノ氏は2018年に加入したC・ロナウドについて「ユベントスは欧州チャンピオンズリーグで優勝するためにサインしたが、彼を獲得したことで以前よりもチームは悪化した。スクデット(リーグ優勝)も彼の到着なしで優勝しただろう」と語ったという。

 さらに、同氏はC・ロナウドに焦点を当てたユベントスのプロジェクトにも問題があるという。「ユベントスでは、120年間、勝つことだけに特化してきたが、クリスチアーノはアンドレア(ピルロ監督=41)のアイデアとは一致しない」とした上で「アンドレアはゲームをつくりたいと思っている。ハイプレッシャーをかけてラインの間でボールを保持する。でもクリスチアーノはほとんど参加していない」と指摘。つまりピルロ監督の戦い方とマッチしていないわけだ。

 もちろん、カッサーノ氏はC・ロナウドの得点力を驚異的とし「彼は座ってゴールを決める方法も知っているので、ゴールを決め続けるだろう。彼は左から来たボールを右足でゴールに入れる」と好評価。ただ、ここ2年は才能豊かな選手たちのおかげでリーグ制覇を果たしてきたが〝スター頼み〟が加速した今季は首位インテルと勝ち点8差の3位に低迷している。

 C・ロナウド自身は19試合で18得点をマークし、国内リーグの得点ランキングのトップに立っているが、高い成果を求められているのも事実。今季こそ欧州制覇を実現できるだろうか。