スペイン1部レアル・マドリードが今夏にフランス代表FWキリアン・エムバペ(22)を獲得した場合に、ベルギー代表FWエデン・アザール(30)が放出される可能性が高いと、同国メディア「ドン・ディアリオ」が報じた。

 同メディアは、Rマドリードについて「攻撃を強化する必要があるため、キリアン・エムバペは次の移籍市場のメインターゲットになっている」とし、フロレンティーノ・ペレス会長が水面下で、エムバペの所属するフランス1部パリ・サンジェルマンと攻防戦を繰り広げると報じた。

 その上で同メディアは「しかし、最終的にエムバペを獲ることができた場合に直面しなければならない問題は、フランスのクラブの要求だけではない」とし、移籍金2億ユーロ(約256億円)の捻出とともに、問題となるのは2019年にイングランド・プレミアリーグのチェルシーから加入したアザールの処遇だという。

 というのも、アザールはエムバぺが最も得意とする左FWを務めているためで、ポジションが重なることから今夏に放出する可能性があるという。同メディアは「彼は継続的に負傷しており、エムバペが加入すれば押し出されることを意味する」と指摘した上で「チェルシーがアザールを取り戻す可能性がある」と伝えている。

 さらに「チェルシーは2年前に請求した(移籍金)1億ユーロ(約128億円)ではなく、半値の5000万ユーロ(約64億円)なら出すだろう」と報道した。新型コロナウイルスの影響でRマドリードも深刻な資金難に陥っているが、今夏にエムバペ獲得ならチーム編成に大きな影響が出ることになりそうだ。