イタリア1部ACミランの元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(39)から苦言を呈された米プロバスケットボールNBAのロサンゼルス・レイカーズに所属するレブロン・ジェームズ(36)が猛反論した。

 イブラヒモビッチは「ディスカバリー」のインタビューで「彼(レブロン)がやっていることは素晴らしい。しかしステータスを持った人が同時に政治に出てくるのは好きではない。私は自分の得意なことをやれと言いたい」とし「これが有名になって一定の地位に達した時にその人たちが犯す最初のミスだ」と、コート外でジェームスが社会貢献活動や人種差別の撲滅、さらに政治への提言などを行っていることに不快感を示していた。

 このクレームにジェームスは猛反発。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は「私は不正について黙ることができない」と題しバスケ界のキングが「2018年にスウェーデンでイブラヒモビッチが同じことをしたので、これらの言葉が彼から来ているのはおかしい」と語ったと報じた。

 イブラヒモビッチは18年に母国スウェーデンのメディアから批判された際に「それは体系的な人種差別である」とし「私の名前が(東欧系の)イブラヒモビッチであり(北欧系の)アンダーソンやスベンソンではないのでメディアは批判する。私がアンダーソンまたはスベンソンと呼ばれたら、たとえ私が銀行を襲ったとしても、彼らは私を守ってくれるでしょう」と訴えていた。

 さらにジェームスは「彼(イブラヒモビッチ)は何も知らずに政治について話しており、私を批判するのは間違っている。私は話しをする前に準備をする。私のコメントは非常に礼儀正しい心から来ている」と、自身が発するメッセージや活動について説明する。

 さらに「私を沈黙させる方法はない。自分の声がどれほど強力であるか、自分のプラットフォームを使用することで、コミュニティーで見られる不正との戦いにどれだけ役立つかを理解しています」と話し「私にはアクロンの学校に300人の子供がいて、毎日不正を目にしている。彼らには声が必要、そして私は彼らの声になりたい」と語り、今後も差別や不正の根絶のための活動を続けていくという。