イタリア1部ユベントスが、昨年下半期の損失額が1億1370万ユーロ(約146億円)になると発表した。世界各国のクラブと同じように、新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客開催となり、入場料収入が激減。今年上半期でさらに損失が拡大する見通しだという。

 ただ、クラブは今回の発表の中で「財政状況は厳しいが、取締役会は企業として重大な不確実はないと判断している」と声明を出した。

 その根拠として「グループの資本金(2020年12月31日現在で株主資本は1億2550万ユーロ=約160億円)と中期ローンや銀行の与信枠で財務上の責任を果たすことができると考えている」と説明した。

 それでも具体的な名前は挙げなかったものの、選手を売却して資金を捻出する方針は否定しなかった。ポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(36)は2022年6月までの現契約をまっとうする可能性が伝えられているが、今後のクラブの財政状況が急速に悪化すれば、売却へ傾くこともあり得そうだ。