スペイン1部レアル・マドリードのカスティーリャ(Bチーム)を率いるラウル・ゴンサレス監督(43)が今季限りで退団し、来季ドイツ1部シャルケの監督に就任する可能性が出てきた。

 スペインメディア「トードフィチャージェス」は「シャルケはチームの全面的な再建に向けて、新しい監督としてのラウルにサインする計画がある」と報じ、現在最下位で降格が濃厚な名門シャルケが来季の指揮官として招へいする計画が浮上している。

 ラウル監督は現役時代にスペイン代表やRマドリードでエースとして活躍し、キャリアの晩年にはシャルケでもプレー。シャルケ側は再建へ向けてレジェンドに白羽の矢を立てた。

 Rマドリードではジネディーヌ・ジダン監督(48)が今季限りで退任する可能性があり、Bチームを率いるラウル監督の昇格も選択肢に挙がっている。しかし「フロレンティーノ・ペレス会長は他の計画を立てている。ラウルにはまだ学ぶべきことがたくさんあるので、より経験のある指導者を招くという考えだ。トップチームのベンチに入る時期を先延ばしするこの決定は、昨季も彼とサインしようとしたシャルケへの出発をたやすくする可能性がある」と指摘。クラブ側は強豪クラブなどで実績のある監督を外部招へいする方針は傾いたことから、ラウル監督の退団が加速する形に。指導者としてはRマドリードの下部組織での経験しかないためクラブ側は荷が重いと判断し、ラウル監督も経験を積むため古巣のシャルケで腰を据えて手腕を磨こうとしている。

「ラウルはRマドリードと話をしたいと考えており、ジダンを引き継ぐ選択肢がないことが確認されたら、ドイツチームにサインすることが非常に現実的な選択肢となる」。

 レジェンドがドイツの名門再建で〝武者修行〟することになりそうだ。