スペイン紙「アス」は23日、同国1部ヘタフェで苦境に立たされている日本代表MF久保建英(19)について「犠牲者」と報じた。

 同紙は「約1か月前に興奮した計画Bの痕跡はない」と題して、1月に同1部ビリャレアルから加入した久保と、同1部バルセロナから加わったMFカルレス・アレニャ(23)について「彼らは最初の2回の出場でヘタフェが勝利し、光で輝いた。2人の新しいサッカー選手はすべてが称賛された」としながらも「だが、それは一時的なものでした」と伝えた。

 ヘタフェは久保らが加入後に2連勝したが、3試合目から6試合連続白星なしの1分け5敗とドロ沼。チームは攻撃力アップを目指し、冬の移籍市場で2人を獲得したものの、チームは低迷し、2部降格が近づいてきたため「わずか1か月後、彼らは代役となりヘタフェはこれまで以上に守備的な戦いをしている」と紹介した。

 1部残留を目標とするチーム事情からベンチに固定されたわけだが、同紙は「2人の才能のある選手が最初の犠牲者になった」とし、現時点でヘタフェに「2人を活用する有効なプランBはあるのか。複雑そうだ」と伝えており、チームには久保ら新戦力を再起させるための戦略は見つかっていないとみられる。

 27日にはバレンシアと対戦するが、久保やアレニャの出番はあるのだろうか。