元イングランド代表のレジェンドで同国2部ダービーを率いるウェイン・ルーニー監督(35)が〝問題視コンビ〟の復活を猛プッシュだ。

 英紙「サン」は「偉大なレジェンドであるルーニーは、イングランド代表がユーロ(欧州選手権)でMFフィル・フォーデン(20=マンチェスター・シティー)とMFジャック・グリーリッシュ(25=アストンビラ)を使わなければならないと主張している」と報じ、代表を率いるガレス・サウスゲート監督(50)に2人を中心とするチーム作りを強く勧めている。

 フォーデンはジョゼップ・グアルディオラ監督(50)のもとで今季大ブレークを果たした。昨年9月の初招集時に宿舎に女性を連れ込んだことで代表を追放されたが、サウスゲート監督が反省を認めて復帰。今季は名門クラブで〝みそぎ〟の大活躍を見せている。

 一方のグリーリッシュは〝右利きのメッシ〟の異名を持つ万能ストライカーだが、昨年3月にロックダウン中に外出禁止を破ったうえで交通事故を起こしたほか、同10月にはあおり運転で摘発されて罰金と運転禁止の処分を受けた。

 この〝問題児コンビ〟を巡っては規律を重んじる代表での起用に賛否両論が湧き起こっているが、かつて代表のエースだったルーニー氏は「フォーデンは今季のプレミアリーグで最高の選手の1人だ。そしてグリーリッシュもいる。彼らは代表チームに何か違うものをもたらし、絶対にユーロのメンバーに入れなければならない。それは、彼らが非常に素晴らしい選手だからだ」と熱弁。騒動を起こしたものの2人がしっかり反省しており、過去の過ちにとらわれて代表での起用を制限すべきではないというわけだ。

 実力は確かな2人だけに、レジェンドの後押しを受けて次期エースへと飛躍を遂げるか注目だ。