サッカー界には様々な契約が存在するが、ドイツ1部ドルトムントが今週、スペイン1部バルセロナから意外な形で〝ボーナス〟をもらうという話が注目を集めている。

 バルセロナFWウスマヌ・デンベレ(23)がその話題のキーマン。バルサは13日(日本時間14日)にアラベスとのホーム戦を控えるが、その試合にデンベレが出場した場合、直ちにドルトムントに500万ユーロ(約6億3600万円)の支払い義務が発生するという。

 なぜこんな話になっているのか。デンベレは2017年8月にドルトムントからバルサに移籍。当時の移籍金は1億500万ユーロ(約133億5000万円)と破格のもので、同時に最大4000万ユーロ(約50億8800万円)のボーナスが発生するという契約が結ばれたのだ。

 スペイン紙「マルカ」によると、ボーナスの内訳は5年契約のデンベレが契約期間内に25試合に出場するたびに500万ユーロ(最大4回まで)、欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得で500万ユーロ(最大2回まで)、欧州CL優勝2回で1000万ユーロとなっている。

 これまでデンベレは2度のCL出場権獲得に貢献し、これについてはすでにボーナスは支払い済み。また10日のスペイン国王杯準決勝セビリア戦に出場したことで、バルサでの出場試合数が99試合に到達。そのため、次のアラベス戦が大台到達試合になる可能性がある。

 巨額の借金が明らかになっているバルサとしては、契約だから仕方のない話だが、だからと言ってデンベレをこれ以上起用しないわけにもいかない。一方のドルトムントとしては、狙い通りのボーナス獲得。こんなところにもビジネス上手の一面が表れている。