昨季欧州王者のドイツ1部バイエルン・ミュンヘンがイングランド・プレミアリーグ、リバプールのエースFWモハメド・サラー(28)の獲得に乗り出しそうだ。

 同クラブのカールハインツ・ルンメニゲCEO(65)は同国メディア「オンタイムスポーツ」に対し「サラーは、メッシやクリスチアーノ・ロナウドが成し遂げてきたことと比較される存在だ。彼は世界最高のチームのためにプレーするスキルを持っている」とコメント。「まだサインはしない」と前置きしながらも「彼を迎え入れられるなら光栄だ」と高い興味を持っていることを示した。

 サラーは今季前、バルセロナやレアル・マドリードといったスペインのビッグクラブへの移籍に傾いた時期もあった。リバプールとの契約があと2年残っているだけに大きな動きは見せなかったが、今オフは100億円を超える移籍金で動くことも予想されている。

 とはいえ、先日、1500億円にも上るバルセロナの借金額が表面化し、他のスペインクラブも大きな赤字を抱えていることがわかった。サラーを獲得できるほどの資金力に疑問符がついたこともあり、現地では「今なら、健全経営といわれるバイエルンがマネーゲームを制する可能性が高い」とまで言われている。

 興味深いのは、今オフにリバプールが大型補強の一環として、バイエルンのエースFWロベルト・レバンドフスキ(32)の獲得を視野に入れていること。両国のトップクラブのエースが入れ替わるという〝世紀のトレード〟は実現するのか。