スペイン1部レアル・マドリードのフベニールB(U―18チーム)に所属するMF中井卓大(17)の今季中のトップチームデビューの可能性が高まってきた。

 英紙「デーリーメール」は「Rマドリードは1月に(移籍のための)お金を使わず、FWエデン・アザールが再び負傷するなどケガのリストが増えており、ジネディーヌ・ジダン監督が有名なタレントファクトリーから新興の若者たちにチャンスを与えることを望んでいる」と報じ、故障禍から下部組織所属の有望株の緊急抜擢を検討していることが明らかになった。

 そこで同紙はトップチームでプレーする可能性のある6人の候補をピックアップ。DFビクトル・チュスト、DFミゲル・グティエレス、MFアリバス、MFアントニオ・ブランコ、FWマービン・パークとともに、中井も候補に入った。

「クラブのバルデベバストレーニング場で〝ピピ(中井の愛称)〟としてよく知られている。攻撃的MFはまだ17歳だが、大きなことを目指している。彼は昨秋にトップチームで初めてトレーニングを行っている」と紹介。幼少時にMFマルセロをドリブルで翻ろうした過去などを振り返りながら、大器と期待を寄せた。

 今後は「U―19チーム、カスティーリャ(Bチーム)と段階を踏む必要はあるが、彼はすでにラウル・ゴンザレス監督に最高のスキルと類まれなコンビネーションで感銘を与えている。もはや説明は不要で、あとはその実力を披露するだけだ」とサプライズ抜てきにも応えられる実力をすでに備えていると評価した。

 MF久保建英(19=ヘタフェ)に続く日本の次なる〝至宝〟の今後に注目が集まる。