スペイン1部レアル・マドリードの同国代表DFセルヒオラモス(34)が契約更新に応じない理由とは――。同国メディア「ディフェンサ・セントラル」によると、同選手の親族がRマドリードに対する不信感を明かしたという。

 同メディアは「セルヒオラモスの将来は、レアル・マドリード内で最も懸念される問題の一つであり続けている」と指摘し、契約延長の交渉が難航している現状をリポート。Rマドリードもセルヒオラモス側もお互いに来季以降の「残留」を望んでいるものの、いまだ合意に達していない。

 その原因は条件面。すでに各メディアで報じられているように、クラブ側は、新スタジアム建設や新型コロナウイルス感染拡大の影響による収入減からセルヒオラモスに対して、2年延長の年俸10%ダウンの1080万ユーロ(約13億6000万円)を最終オファーとして提示しているものの、この条件に納得していないのだ。

 そんな中「ディフェンサ・セントラル」はセルヒオラモスの親族がクラブへの不満を訴えていると報道。「彼ら(Rマドリード)は〝お金がない〟と言いますが、来年の夏に(フランス代表FWキリアン)エムバぺ(22)を購入し、彼に2000万ユーロ(約25億2000万円)の給料を提供し、移籍金1億5000万ユーロ(約190億円)を費やす予定」と語ったとし、クラブが新戦力に巨額マネーを注ぎ込みながら功労者を冷遇することに選手サイドが反発しているという。

 すでにセルヒオラモスには、フランス1部パリ・サンジェルマンが3年1500万ユーロ(約18億9000万円)を準備し、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドも獲得に乗り出していると伝えられている。現在もRマドリードとの交渉は継続しているものの、その動向が注目される。