スペイン1部バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)が、前会長のジョゼップ・バルトメウ氏ら5人を刑事告訴すると、同国紙「アス」が報じた。

「エルムンド」紙は1月31日に、メッシとバルセロナの契約書のコピーを入手し、4年で年俸総額5億5523万7619ユーロ(約705億円)の契約を結んでいたと報道。これを受けてメッシ側は「エルムンド」紙とともにリーク犯探しと、告訴を検討していると伝えられていた。

「アス」紙は3日に、メッシの弁護士が、前会長のバルトメウ氏、前副会長のジョルディ・メストレ氏、現CEOのオスカル・グラウ氏、法務責任者のロマン・ゴメス・プンティ氏、経営委員会のトップ、カルレス・タスケツ氏の5人だけが情報を入手できる立場にあったとし、訴える方針を固めたという。

 すでにメッシの契約書が流出した問題はバルセロナが調査委員会を立ち上げ、クラブ職員らの聞き取りを行うなど、リーク犯探しに取り組んでいると地元メディアで報じられているが、メッシはクラブの調査結果を待つまでもなく、独自に動いたとみられる。

「エルムンド」紙の報道が出た時点で真っ先に疑いの目を向けられた前会長のバルトメウ氏は、声明を出し「私が情報を漏らしたというのは虚偽です。これはとても深刻な問題であり、契約を漏らすことは完全に違法です。テレビで話したり非難したりするのは簡単ですが、冗談では済まされない」とコメントしていた。