スペイン1部レアル・マドリードから同1部ヘタフェに期限付き移籍中の日本代表MF久保建英(19)が来夏名門に復帰する可能性が高まっている。Rマドリードでは今季限りでジネディーヌ・ジダン監督(48)が解任される見通しとなっているほか、主力を多数放出する大胆なチーム再建計画を進めている。

 若手も例外ではなく、期待されていた〝神童〟のMFマルティン・ウーデゴール(22)をイングランド・プレミアリーグのアーセナルに期限付き移籍させて衝撃を与えたばかり。現在、主なターゲットとなっているのが、ブラジル出身のEU圏外枠3選手の〝整理〟だ。FWビニシウス(20)は一定の出場機会を得るが、クラブ側は伸び悩んでいると見ており、以前から興味を示すフランス1部パリ・サンジェルマンへの放出を検討している。

 DFエデル・ミリトン(23)は30日のレバンテ戦で一発退場したようにプレーにムラがありクラブ側の評価は低調。今後は武者修行に出される方針で、スペイン紙「アス」はDFダビド・アラバ(28)の退団が確実なドイツ1部バイエルン・ミュンヘンが獲得に乗り出すと報じている。

 FWロドリゴ(20)も将来的な期待は寄せられるものの、現状ではトップチームでの活躍は難しいと判断される。スペイン紙「コンフィデンシャル」がインテルやアーセナルが関心を寄せていると報じるなど来季はレンタル移籍が濃厚だ。一方の久保はクラブ首脳が実力を高く評価しており、ヘタフェでプレー時間を確保すれば、EU圏外枠の一新により復帰する公算が大きい。チャンスを確実につかむためにも、残りシーズンで実績を積み重ねたいところだ。