ギリシャ1部PAOKに加入した元日本代表MF香川真司(31)が、初練習から猛アピールだ。

 香川は29日に新天地での練習に初めて参加。練習開始時には、新加入選手を迎える際に選手たちが2列に並んだ間をくぐり抜ける恒例行事の〝PAOKトンネル〟で全員にタッチされて歓迎された。

 ギリシャ紙「スポルタイム」は香川の初練習について「トレーニングセッション全体に参加した。主に戦術分野での作業があり、ディフェンスから攻撃への移行などの確認があった。最後は実戦形式の練習もあった」と報じた。

 ミニゲームにも参加し、キレのあるドルブルやスルーパスなどで精力的な動きを披露。スペイン2部サラゴサを10月上旬に退団後は個人練習を強いられていたが、早くも周囲とスムーズな連係を見せ、実戦感覚の欠如への不安を払拭した。同紙も「クラブに属していなかった彼が、非常にうまく機能することを明確に示した」と、練習初日の動きを高く評価した。

 練習中には、攻撃でコンビを組むことが予想されるエジプト代表MFアムル・ワルダ(27)や、PAOKの主将で2016年欧州選手権優勝メンバーのMFビエイリーニャ(34=ポルトガル代表)など、主力と話し込む場面が見られた。積極的にコミュニケーションを取っており、チームへの順応は早そうだ。

 31日のパネトリコス戦でのデビューへ向けて、期待が高まる。