スペイン紙「ABC」は29日、スペイン1部レアル・マドリードが今夏で契約満了となる同国代表DFセルヒオラモス(34)と契約延長の交渉でこれ以上、条件面で譲歩しないと〝最後通告〟したと報じた。

 同紙によると、Rマドリードは「何か月も続く緊張にことに疲れてる。この緊張した状態を終わらせたいと考えている」とし、セルヒオラモス側に対し、2023年まで2年の契約延長と、現在の年俸1200万ユーロ(約15億1000万円)の10%削減となる1080万ユーロ(約13億6000万円)という条件が最終オファーになるという。

 特にRマドリードは、新型コロナウイルス感染拡大の影響から収入が大幅にダウンしている事情から、今夏の選手の放出を検討している最中。それだけに、チームの守備の要で、功労者と言えども年俸アップには応じない構えで流出もやむなしという。あとはセルヒオラモス側の判断次第となりそうだ。

 セルヒオラモスをめぐっては、今夏の契約満了に伴って移籍金なしで獲得できることからイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドが興味を示しており、フランス1部パリ・サンジェルマンは年俸1500万ユーロ(約18億9000万円)の3年契約という破格のオファーを準備していると報じられている。