イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドは28日、公式ホームページを更新。警察当局にDFアクセル・トゥアンゼベ(23)とFWアントニー・マルシャル(25)に対する人種差別的な投稿を調査するよう要請したと発表した。

 マンチェスターUは28日に「ソーシャルメディア上での人種差別的な表現に嫌悪感を覚えています。我々は、このような行為を強く非難します。ソーシャルメディア上でファンの方たちが憎悪の念を抱いてくださったことを心強く思っています。マンチェスター・ユナイテッドは、いかなる差別も許しません。オール・レッド・オール・イコール・イニシアチブの活動を通じ、我々は長年差別に反対しています。匿名で、心なく、愚かな投稿をした人物の特定は難しく、我々はソーシャルメディアプラットフォーム、そして規制機関に対して、今回のような行動の防止を強く求めてまいります」との声明を出した。

 英紙「デーリー・スター」によると、27日のシェフィールド・ユナイテッド戦に敗れた後、SNSでトゥアンゼべとマルシャルの2人に対する差別的な投稿があったとし、中にはサルの画像や攻撃的な言葉が書き込まれたという。「トゥアンゼベはこの事態に動揺しており、ソーシャルメディアアカウントを一時停止した」と報じている。

 その上で「ユナイテッドは、ゲームや社会全体を傷つけているような行動を防ぐための対策を講じることを望んでおり、関係当局に事件の調査を依頼した」と、警察とも連携し、差別撲滅に取り組んでいくという。