スペイン2部サラゴサを退団後に去就が注目されていた元日本代表MF香川真司(31)がギリシャ1部PAOKに入団すると海外メディアが次々と報じた。

 現在フリーの香川を巡っては欧州を中心にアジアや米国など様々な国から獲得に関心が寄せられていたが、スペイン紙「エル・ペリオディコ・デ・アラゴン」が「シンジカガワの将来はギリシャのPAOKにある。PAOKは2022年6月まで18か月間の契約にサインするよう交渉しているところだ。よほどのことがないかぎり、彼は入団する」と基本合意に達したと報じた。

 同紙によると「スペインでプレーする意向を持っていてドイツ2部、カタールやブラジル、トルコでプレーするオファーがあったが拒否した。だが結局、数週間の間に彼はスペインに滞在することについて考えを変えた」と希望していたスペインでの新天地探しを諦め、欧州内で好条件のオファーだったPAOKへの加入に傾いたという。ギリシャでも「メトロスポーツ」ら複数のメディアが一斉に香川とPAOKの合意を報じた。

 同クラブはギリシャ1部で現在暫定4位で優勝争いに加わっており、欧州チャンピオンズリーグ(CL)や欧州リーグ(EL)の予選出場権も視野に入れており、欧州の舞台でアピールするチャンスがある。まずは欧州内の強豪でプレーし、復活を期すことになるのか。