〝日本の至宝〟の来季去就にも大きな影響を及ぼしそうだ。スペインスーパーカップ準決勝(14日)でビルバオに敗れ、敗退したレアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督(48)への批判が高まっている。

 2021年に入って1勝1分け1敗。スペイン紙「マルカ」は読者アンケートで「ジダンの時代は終わりか」という質問に72%が「イエス」と答えたという。昨年10月にホームで連敗した際には、宿敵バルセロナに敗れて3連敗なら「解任へ」とも報じられていたが、なかなか調子の上がらない〝白い巨人〟にサポーターはイラ立ちを募らせているようだ。

 決勝トーナメントに勝ち上がった欧州チャンピオンズリーグでもふがいない戦いが続いているだけに、次戦の国王杯3回戦(20日=日本時間21日)3部アルコヤーノ戦に不覚を取れば一気に解任のムードが高まりそうだ。そのジダン監督の去就は同1部ヘタフェに移籍した日本代表MF久保建英(19)の今後とも無関係ではない。

 かねて日本代表MFを高く評価していたのはジダン監督であり、2019年8月にマジョルカにレンタル移籍が決まる前も、久保を手元に置くためRマドリードB(実質3部)でのプレーを求めていたという。それだけにジダン監督が更迭となれば、Rマドリード復帰がささやかれる来季去就も不透明となる。

 特にクラブは新型コロナウイルス感染拡大の影響で資金難に陥っているだけに、クラブ内で常に問題となるEU圏外枠の久保が一気に放出候補となる可能性もある。もちろん、次期監督の意向にもよるが、世界的名将の動向次第で久保は大きな岐路に立たされかねない。