スペイン1部ビリャレアルからヘタフェに再レンタル移籍した日本代表MF久保建英(19)の電撃移籍の裏側を現地メディアが〝暴露〟した。

 久保はビリャレアルで出場時間を伸ばすことができず、異例となるシーズン途中でのレンタル移籍先を変更する決断に踏み切ったが、スペインのラジオ局「カデナセール」が生々しい移籍の経緯を報じた。

「ビリャレアルのウナイ・エメリ監督(49)は、事前に久保と話をすることなく『彼はピッチ外でスターだが、ピッチ内でもそうでなければならない』という有名な言葉を発した。それが久保を驚かせ、レアル・マドリードに警鐘を鳴らした」と前所属の指揮官による〝問題発言〟が両者の関係を悪化させ、移籍の発端になったと指摘。

 さらに「12月初旬までに、ビリャレアルはすでに久保に関してスペイン内のクラブにオファーを出していた。つまり、年俸(のうち)150万ユーロ(1億9000万円)プラス移籍金の半分でさらに150万ユーロという条件のオファーだ」とビリャレアル側が早々に久保を見切っていたという。

 保有元のRマドリード側はこうした状況を踏まえて「久保のためだけに最善を尽くす」との方針を確認し、久保の望んだヘタフェ移籍が実現した。

 ビリャレアル側から受けた屈辱的な扱いをバネに、新天地で逆襲を期待したいところだ。