クボタケシフトを形成か――。スペイン1部ヘタフェが、同1部ビリャレアルから加入した日本代表MF久保建英(19)を〝三顧の礼〟で迎え入れようとしている。

 昨季プレーしていたスペイン1部マジョルカ(現2部)では、得意とする4―3―3の右ウイングでリーグ戦4得点4アシストと活躍。しかし、ビリャレアルでは出場機会が限られた上に苦手な左サイドでの出場が目立ったこともあり、高パフォーマンスを発揮することができなかった。

 ただヘタフェのホセ・ボルダラス監督(56)は一貫して4―4―2を採用。得意ポジションがない布陣となってしまうが、スペイン紙「マルカ」は「久保は右ウイングでプレーすることになるだろう。4―4―2のシステムを忠実に守ってきたボルダラス監督が、最も才能のある選手に合わせて戦術を変更することは不可能ではない」と予測した。

 さらに同紙は、もう1つの得意ポジションである4―2―3―1のトップ下での起用もあり得るとした。その上で「久保の才能をボルダラス監督が認めているとしたら、どのフォーメーションでもある程度中心に据えられることになるだろう」と指摘。守備面の貢献をより求められる不安要素はあるものの、願ってもないチャンスだ。

 ここまでお膳立てしてもらって活躍できなければ、〝日本の至宝〟の未来が厳しくなるのは間違いない。