【スペイン・ウエスカ3日(日本時間4日)発】スペイン1部リーグ第17節、2季ぶりの王座奪回を狙うバルセロナは敵地でFW岡崎慎司(34)が所属するウエスカに1―0で勝ち、5位に浮上した。

 日程消化の関係で今節からバルサはアウェー5連戦。今季は敵地での戦いに弱く、ここまで7戦して奪った勝ち点はわずか7しかないだけに、最下位のウエスカが相手とはいえ、重要な意味を持つ試合となった。

 最下位から脱出したいウエスカはFWまで自陣に下がってブロックをつくる守備重視の戦術。バルサも序盤は突破口を見いだせなかったが、風穴を開けたのは右足首負傷から復帰したエースFWリオネル・メッシ(33)だった。

 前半27分、左に流れたメッシはパスを受けると前線をチェック。3列目からスルスルと上がってきたMFフレンキー・デヨング(23)の動きを見逃さず、守備ラインの裏に絶妙な浮き球でピンポイントパスを供給すると、デヨングは走り込みながら絶妙なタッチの右足ボレーで合わせて先制点を奪った。

 後半もバルサが一方的にボールを支配する展開だったが、ウエスカの粘りの前に追加点を奪えず。それでも、後半27分に岡崎らを投入してきた相手の逆襲も難なくしのぎ、貴重な勝ち点3を手にした。首位アトレチコ・マドリードとの勝ち点差は10となった。

 一方のウエスカは4戦未勝利で最下位(20位)を脱出できなかった。