スペイン1部ビリャレアルの日本代表MF久保建英(19)がチーム残留を希望していると、地元メディアが報じた。

 なかなか出番に恵まれず、リーグ戦では13試合出場も先発2試合と定位置を確保するには至っていない。そこで各メディアは来年1月の移籍市場で他クラブに移籍すると報道。すでにベティスやセビリア、セルタ、ヘタフェ、オサスナ、グラナダが興味を持っているとも伝えられている。

 そんな中、地元メディア「ディフェンサ・セントラル」は「タケ・久保は素晴らしい選手ですが、ウナイ・エメリ(ビリャレアル監督)は彼を頼りにしていない。レアル・マドリードは、彼を別のチームに移すことを考えている」とし「久保は新しい移籍の可能性を検討することに、忍耐を求めた」と報じた。

 ここまでRマドリードが再移籍を検討するほど、プレー時間は多くないものの、久保自身はプレーを継続することで、チームを離れなくとも現状を打破できるという考えを持つとし「アジア人はビリャレアルと彼のコーチ(エメリ監督)を信頼している」と、引き続き、現チームでプレーすることを熱望したという。

 リーグの優勝争いをしているビリャレアルでは主力に負傷者が続出していること、久保が全試合に先発している欧州リーグ(EL)で決勝トーナメントに勝ち上がったことも残留を望む要因とみられる。

 同メディアは「遅かれ早かれ、彼はビリャレアルで重要な役割を果たすだろう」とする一方で「若い選手はプレーする必要があり、マドリードの忍耐力は永遠に続くわけではありません」とも伝えている。