スペイン1部ビリャレアルの故障禍がMF久保建英(19)の去就を直撃か。

 ビリャレアルでは13日のベティス戦でMFビセンテ・イボーラ(32)が左膝前十字靱帯断裂の重傷を負って今季絶望の見込みとなった。

 今季全試合に出場していた中盤の大黒柱だけにチームにとっては大打撃。そのため来年1月の移籍市場で緊急補強が必要となっているが、この動きが久保の去就にも影響しそうだ。

 米国メディア「ビリャレアルUSA」は、イボーラの代役候補としてメキシコ1部クラブ・アメリカに期限付き移籍しているMFサンティアゴ・カセレス(23)の復帰を有力な選択肢として報道。レンタル期間が今月末までのため、現在のチーム事情から復帰が濃厚となっている。

 しかし、そこで問題となるのがEU圏外枠だ。カセレスはアルゼンチン人のためEU圏外枠となるが、同メディアは「DFフネス・モリ(29)、FWカルロス・バッカ(34)、久保が3つの枠を占めている」と現状は規定の3枠が埋まっていると指摘。それを解消する策として「サンティ(カセレス)を取り戻す方法は、(保有権のあるモリかバッカの)うち1人を売却するかだが、それはありそうもない。そうなるとレアル・マドリードに了解を得て久保のローンを取り消して他の場所に行かせることだ」と久保放出が最善の策と分析した。

 そして「いくらかの給料とローンの手数料を節約できる。また『なぜ彼をもっとプレーさせないんだ』というマドリディスタからのたわごとも終わらせることができる」と〝メリット〟を強調した。チームの非常事態が久保の移籍を加速させるかもしれない。