スペイン1部の名門レアル・マドリードで、MF久保建英(19=ビリャレアル)とMF中井卓大(17=RマドリードフベニールB)の日本人コンビがダブルエースとして活躍する日は来るのか――。

 ドイツの移籍情報専門メディア「トランスファーマルクト」はRマドリードの下部組織で活躍する中井の近況を特集。中井は現在U―18相当のチームにあたるフベニールBに所属しているが、ジネディーヌ・ジダン監督(48)に実力を評価されて10月の国際Aマッチデー期間にトップチームの練習に参加した。

 Bチームを率いるラウル・ゴンザレス監督(43)からも実力を買われており、今季中にも〝飛び級〟でBチームの公式戦で起用される可能性が浮上しているという。

 同メディアは「すでにRマドリードのユースチームで様々なカリスマ的な選手と共に、独自のスタイルを確立している」とその才能を絶賛。「ナカイタクヒロはハードワークと、安定して信頼性の高いパフォーマンスでRマドリードのトップチームに抜てきされる才能の一人だ」と将来有望との見解を示した。今後は中井が来年10月に満18歳を迎えるタイミングでプロ契約を締結すべく交渉を進めるとしている。

 さらに「Rマドリードにとって、クボもピピ(中井の愛称)も今後何年もの間にわたって、アジア市場での大きな存在感が約束される。マーケティングに関してはクラブにとって経済的に重要だ」と実力に加え商業的価値を含めてダブルエースに大きな期待を寄せた。世界屈指の名門で日本人の黄金コンビ結成は日本のファンにとって夢だが、果たしてどうなるか。