エースも売却すべきだった――。スペイン1部バルセロナで会長代行を務めるカルロス・トゥスケツ氏が、エースのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)について注目発言だ。

 来年1月24日の新会長選挙を前に、スペインメディア「RAC―1」の取材に応じたトゥスケツ氏は「経済的にいえば、この夏にメッシを売るのは望ましいことだった。収入と支出を考慮した場合に…。リーグには厳しい給与制限があり、給与の一部を調整して延期したが、次の経営陣が合意を覆すかもしれない。バルセロナの経営状況は非常に心配される」とコメントした。

 今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響でクラブは深刻な資金難に陥っており、トゥスケツ氏は、選手給与を1億2200万ユーロ(約153億円)削減する方針で調整中。このため、昨夏にバルセロナからの退団を求めたメッシを売却すべきだったと主張し、移籍金を得るため、来年1月解禁の移籍市場で放出することも視野に入っているようだ。

 トゥスケツ氏は「資金的にいえばメッシを売るのが望ましい。だが、これにはコーチングスタッフによる同意が必要になる」とし「月曜日(11月30日)にロナルド・クーマン(監督)と、そのアシスタントに会ったが、来年1月(の移籍市場で)選手が売れた場合に誰かを買えると伝えた」と語ったという。

 同メディアは「メッシと再びプレーしたいと言ったネイマールは移籍金なしの場合のみ、獲得が可能」とし、会長代行は「そうでなければ、サインするお金はない」とした。今季のバルセロナは不振で現在リーグ7位に低迷。来年1月の戦力補強が欠かせないが、実現は厳しいようだ。