マラドーナ氏の遺産94億円めぐる相続争いに“隠し子2人”名乗り

2020年12月04日 11時30分

マラドーナ氏

 サッカー元アルゼンチン代表FWの“英雄”ディエゴ・マラドーナ氏(享年60)の急死で注目を集める相続争いが泥沼化の様相を呈してきた。

 マラドーナ氏の遺産は現地報道によると9000万ドル(約94億円)前後とみられている。実子であるダルマ、ジャンニーナ、フェルナンド、ディエゴ・ジュニア、ジャナの5人の間で分配されるのが既定路線だが、マラドーナ氏はキューバ人女性との間にもうけた3人の隠し子も生前に認知しており、その動向が注目されてきた。

 しかしここにきて、さらに2人の“実子”が名乗りを上げて事態は混迷の度合いを深めている。アルゼンチンメディア「テレショー」によると、同国ブエノスアイレス州ラプラタ出身のサンティアゴ・ララ氏(20)が「私の母はモデルをしていてマラドーナと知り合った。母が亡くなる前(ララ氏の)父に『本当の父親が彼(マラドーナ氏)だ』と告白し、私は13歳の時にそれを知った」と主張。マラドーナ氏の代理人を務めるマティアス・モルラ弁護士にDNA検査への協力を求めたが実現せず、今回の“父親”の死を受けてララ氏は弁護士を伴ってマラドーナ氏の墓地をアポなし訪問。だが遺族に立ち入りを拒まれ怒りをあらわにし、今後親子関係について法廷で争う意向を示した。

 また、マガリ・ギルさん(25)は2年前に実の母親からマラドーナ氏が父親だと知らされた。昨年から水面下でモルラ弁護士と接触したが、最近は連絡を拒否されている。そのため自身のSNS上で「マラドーナが私の父であるか判明するまで動きを止めない」と“宣戦布告”した。

 こうした動きに対して遺族側は、ディエゴ・ジュニア氏とジャナさんがDNA検査に必要なマラドーナ氏の検体提供を拒否。“隠し子”側との対立が鮮明になった。骨肉の争いは長期戦となりそうだ。