【欧州CL】Rマドリードが痛恨の黒星で決勝T進出に黄信号 ジダン監督解任論も再燃

2020年12月02日 08時53分

解任論再燃のジダン監督(ロイター)

【ウクライナ・キエフ1日(日本時間2日)発】白い巨人が崖っ縁に立たされた。サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ第5節、前身のチャンピオンズカップも含め過去13回の優勝を誇るB組レアル・マドリード(スペイン)は敵地でシャフタル・ドネツク(ウクライナ)に0―2で敗れ、同組3位に転落。現行方式になってから初の1次リーグ敗退の可能性も高まり、ジネディーヌ・ジダン監督(48)の解任も現実味を帯びてきた。

 この日の会場は2018年5月26日、欧州CL決勝でリバプール(イングランド)を3―1で破って13回目の欧州制覇を成し遂げたオリンピスキ・スタジアム。だが、歓喜に沸いた思い出の地は2年半後、悪夢の地に変わった。

 シャフタル・ドネツクには今季開幕戦で2―3で敗れており、決勝トーナメント進出のためには落とせない一戦。FWエデン・アザール(29)が再び負傷離脱する中、ジダン監督は4試合ぶりの復帰となったFWカリム・ベンゼマ(32)を先発起用した。

 みぞれ混じりの悪コンディションの中、先に主導権を握ったのはレアルだった。前半4分、ベンゼマのクロスをFWマルコ・アセンシオ(24)がシュートを放つも、ボールは左ポストを直撃。同30分にはMFマルティン・ウーデゴール(21)とのワンツーからアセンシオが左足で狙ったが、GKの好セーブに阻まれた。

 攻め込みながらチャンスを生かせない展開で、スコアレスで後半に突入すると一瞬の隙を突かれた。12分、相手の折り返しが中途半端なクリアとなり、こぼれ球をMFデンチーニョ(31)に押し込まれて失点。反撃に転じたレアルも果敢にシュートを放つが、ゴールネットを揺らせず、逆に37分にカウンターを許してMFマノー・ソロモン(21)に2点目を決められて万事休した。

 これでレアルはシャフタル・ドネツクに勝ち点7で並ばれ、直接対決の結果の差で3位に転落した。1次リーグ制となった現行方式では過去に一度も敗退したことはなく、昨季まで23季連続で決勝トーナメントに進出したが、その記録更新にも黄信号がともった。

 スペイン各紙は「大惨事の瀬戸際」(アス紙)、「マドリード沈没」(マルカ紙)、「キエフで凍りついたレアル」(スポルト紙)と悲劇的な見出しを並べ、ジダン監督の解任論も再び熱を帯びてきた。指揮官は試合後「前半の内容は良かったが、相手のゴールで痛めつけられた。こちら(のボール)はゴールに入りたがらなかった」と振り返り「私は辞めない。こういう時こそ我々は個性とプライドを出さないといけない。最終戦に勝ちにいかないといけない。我々は信じて戦う」と前を向いた。9日(同10日)のボルシアMG(ドイツ)戦は文字通りの大一番となりそうだ。