
サッカーのスペイン女子ビアヘス・インテリアスに所属するパウラ・ダペーニャさん(24)が試合前に、元アルゼンチン代表で急死したディエゴ・マラドーナ氏(享年60)の黙とうを拒否したことが波紋を広げている。
スペイン紙「マルカ」によると、ダペーニャさんはマラドーナ氏が選手時代に残した実績や「サッカーの才能は素晴らしい」としながらも「彼は虐待者であり、私は虐待者に黙とうを捧げる気持ちはない」と話していたが、その後、心ない人々からSNSなどで殺害予告を受けたという。
ダペーニャさんは「私はSNSで多くのサポーターから愛情を受けていますが、私自身と一部のチームメートは死の脅威を受けています。SNSとはそういうものなのです」とコメント。誹謗中傷とともに生命の危機を感じているそうだ。
それでも自身の信念を変える気はない。ダペーニャさんは「間違いなく(黙とう拒否を)またやります」とし「フェミニストとしてマラドーナへの敬意を表すことはできない。人として不十分な点も多かった。スキルだけではなく、価値観も必要だと思う」と語ったという。