急転!マラドーナ〝他殺説〟浮上 顧問弁護士が「空白の12時間」の不審点指摘

2020年11月28日 05時15分

マラドーナ氏の死の前後に不審点が…(ロイター)

 急死したサッカー界の〝英雄〟で元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナ氏(享年60)を巡り、不可解な情報が浮上している。マラドーナ氏は25日に心臓発作のため死去したが、同氏の顧問弁護士マティアス・モルラ氏が死亡前後の不審点を指摘して死因の徹底解明を要求したのだ。単なる病死ではない可能性が出てきたことで、ファンの間では真相を追及する声が高まっており、調査次第では事件化する展開もありそうだ。

 マラドーナ氏の死から一夜明けた26日に現地メディアの取材に応じたモルラ弁護士は、自身のSNS上でも声明を発表。「12時間もの間、なぜ私の友人が看護職員の見守り、世話を受けていなかったのか説明がつかない。不可解だ」と不審な点を指摘した。

 マラドーナ氏は今月3日に硬膜下血腫によりアルゼンチン・ブエノスアイレス近郊の病院で緊急手術を受けた。手術は無事に成功したものの、執刀医のレオポルド・ルケ氏は当面安静の必要があり、経過観察を続けると説明していた。アルゼンチン紙「クラリン」によると、医師の方針を受けて退院後もマラドーナ氏は24時間態勢で監視下に置かれ、看護師が交代で常に付き添っていたという。

 だが、死去当日に不自然な事態が起きた。同紙は看護師などの証言をもとに、詳細に当日の様子を説明している。

 24日深夜に甥のヨニー・エスポシト氏がマラドーナ氏に面会した後、いつものように夜番の看護師が同氏の身の回りの世話をしていた。就寝後、翌朝早くに目を覚ましたマラドーナ氏は朝食を取り、リハビリも兼ねて少し歩行訓練をしたところで体調が悪いと訴え、看護師とともにベッドへ戻り、再び眠りに入った。この看護師は朝までの勤務シフトだったため就寝したマラドーナ氏の様子をチェックして帰宅したが、なぜかその後に交代の看護師が訪れることなくマラドーナ氏は一人になったという。

 夜に再びエスポシト氏が訪れた際に、異変に気づいて急いで通報。モルラ氏やルケ医師、娘たちも連絡を受けて自宅に急行し、救急隊によって懸命な蘇生措置が試みられるも死亡が確認された。死亡推定時刻は25日の昼前後とみられるが、モルラ氏は看護師不在の異常事態が発生した〝謎〟を指摘したのだ。

 さらに同氏は通報した際に救急隊の到着まで約30分を要した点も疑問視しており、「犯罪的にばかげている」と激怒。死去前後に起きた不審点を徹底的に捜査、死因についても再調査するよう強く訴えた。死因解明を主張したのは当然、事件の可能性も視野に入れているからだ。

 このモルラ氏の主張を受け、ファンからも「ディエゴに起きたことの真実が明らかになるまで、我々も決して(真相究明の)動きを止めるつもりはない」などと同氏のSNS上にメッセージが寄せられた。英雄の死に関する不審な点を解明するため、サポートする機運が高まってきている。
〝空白の12時間〟にいったい何があったのか。世界に衝撃を与えたスーパースターの死に、なにやらきなくさい空気が漂ってきた。