日本代表MF南野拓実(25)が所属するイングランド・プレミアリーグ、リバプールのユルゲン・クロップ監督(53)が、改めてリーグの過密日程を猛批判した。

 クロップ監督は、かねてイングランドプレミアリーグのタイトな日程改善を訴え、今季も新型コロナウイルス禍で行われているにもかかわらず、交代枠を5人から3人に戻した決定を批判。それらの訴えもむなしく、選手の肉体的負担が全く軽減されない状況に黙ってはいられなかったようだ。

 英紙「ミラー」によると、指揮官は22日のレスター戦に3―0で快勝した後、英放送局「スカイ・スポーツ」のインタビューに日程面の不満をぶちまけたという。「(イングランド・プレミアリーグの放映権を持つ)スカイ・スポーツとBTスポーツが(日程面の)話し合いを始めなければ、我々はもう終わりだ。これは自分たちのことだけではなく、全ての選手について言えることだ」

 近々のスケジュールにも触れて「水曜日(25日)にCLでアタランタ(イタリア)と対戦し、その後は土曜日(28日)の昼にブライトンと対戦する。この日程では、相手にポイントをあげるようなものだ。一足早いクリスマスプレゼントとしてね」と皮肉交じりにコメントした。

 ターンオーバーで過密日程を乗り切れという意見に対しても、チームにけが人が続出していることもあり「人は選手を交代させながら戦っていけと言うが、攻撃的選手はともかく、あとは(ユース選手など)子供たちばかり。誰を起用しろというのか」と反論した。

 そして改めて早急な対応を迫った。「現在の放映権契約はコロナ禍以前のもの。新型コロナウイルスでいまや全世界が変わってしまったのだから、放送局の契約だけが変わらないのはおかしい」と強調した。