日本代表MF久保建英(19)が来年1月にビリャレアルを退団する可能性が出てきた。

 スペイン紙「エル・ペリオディコ・メディテラネオ」は「久保は(来年1月に)冬の移籍市場が開くのに伴い、ビリャレアルからの退団を検討している。メンバーの中で少しずつ彼の役割は薄れていき、先発できるのが欧州リーグ(EL)だけということに満足していない」とし、他クラブに移ってプレーすることで、さらなる成長を望んでいると報じた。

 ここまでELは全試合で先発しているものの国内リーグでの先発はわずか1試合。途中から出場はしているものの、プレー時間は徐々に短くなってきている。久保の本所属となるレアル・マドリードと対戦した21日の試合も後半44分からの出場だった。

 同紙は、久保がビリャレアルでスタメンになれない理由について「創造性と才能を兼ね備えた攻撃性と戦術的な規律のサッカーをするにはフィジカルが欠けている。(ウナイ)エメリ監督(49)も、そのことを尋ねられたとき、敬意を持って認めた」と説明したと伝えているが、久保はあくまで現状を打破したいと考えを持つわけだ。

 その上で「ビリャレアルは契約破棄を拒否するかもしれないが、彼らが不満を持った選手をチームに入れたいとは思わないだろう。選手が退団を主張しても何の問題もないはずだ」とし、来年1月の移籍市場の解禁を前に久保の去就が「不透明な状態にある」としめくくった。

 久保の本所属となるRマドリードでは昨季、武者修行のため、同国1部バリャドリードにレンタル移籍させたウクライナ代表GKアンドリー・ルニン(21)に出番がなかったため、シーズン中に2部オビエドに移籍させた〝実績〟がある。それだけに、ビリャレアルで出番の限られている久保を他クラブに移す可能性も十分にありそうだ。