【前園真聖 ゾノの焦点】欧州のシーズンも中盤にさしかかり日本人選手が各国リーグで奮闘を続けていますが、気になるのが現在クラブに所属していないMF香川真司(31)です。

 実戦の機会を得られないということでひとまずどこかでプレーしたほうがいいという意見もあるかもしれませんが、こればっかりは本人が納得したところでプレーしたほうがいいと思います。周りは見守るしかないです。次に決まったチームで“この判断が間違いではなかった”ということを見せないといけないし、結果を出すしかありません。

 少し気がかりなのは、現状でどうモチベーションを維持するか。たとえ実戦の機会がなくてもチームで練習ができていればモチベーションは維持しやすいですが、個人での練習が多くなってしまう状況ではメンタル面で難しさがあります。そこが落ちるとトレーニングの強度も落ちてきてしまうので、どう乗り越えるかが重要になってくるのではないでしょうか。

 一方、今月のオーストリア遠征では日本代表に招集されませんでしたが、MF中島翔哉(26=ポルト)は徐々に出場機会が増えています。ただ、移籍した昨季はトップ下で良い形でプレーする時期もあり少しずつ結果を出していましたが、監督や選手たちからの信頼は勝ち得ていないように見受けられます。

 守備の部分でも積極性が出て試合に出た時は良いプレーもありますが、今季は得点やアシストという目に見える結果を出していかないといけません。試合に出て結果を出し続ければ当然、また代表への道も開けてくると思うので、期待したいです。