武田修宏氏が指摘「退場・久保建英はチームの一員として認められていない」

2020年10月20日 05時15分

久保建英(ロイター)

 欧州サッカーの今季のカップ戦線がいよいよスタートを切る。新型コロナウイルス感染拡大の影響で例年より約1か月遅れとなる欧州チャンピオンズリーグ(CL)は20日(日本時間21日)、欧州リーグ(EL)は22日(同23日)に開幕。最高峰の舞台とされるCLの戦いも見逃せないが、ELに初挑戦するビリャレアル(スペイン)の日本代表MF久保建英(19)にも注目が集まる。プロ初のレッドカードを受けた18日の国内リーグ戦の汚名返上の舞台となるのか。本紙評論家の元日本代表FW武田修宏氏(53)は意外な見解を示した。

【武田修宏の直言!!】久保のレッドカードにはいろいろな意味で驚かされたね。バレンシアという強豪相手に、後半19分から出場して5分後にヒールパスで決勝点をアシストしたけど、ラフプレーで2度の警告。2枚目のイエローカードのプレーは足裏を見せてタックルにいったのだから言い訳はできない。あのプレーには、結果を出さなければいけない焦りみたいなものも見えた。

 これでリーグ戦の次節は出場停止なので、その前にあるEL1次リーグ初戦のシワススポル(トルコ)戦で汚名返上といきたいところ。主力にケガ人が出ており、ターンオーバーの可能性を考えるといよいよ先発のチャンスが巡ってきたようにも思えるけど、現実はそんなに甘くないような気がするよ。

 決勝点をアシストしたといっても、ゴールを決めた選手には〝自分の力で決めた〟という感覚しかない。だから得点後も久保と喜びを分かち合うこともなく、どちらかというと久保は歓喜の輪から外れていた。退場になったシーンも久保をかばう選手が少なかったように見えた。もちろん、あのタックルだから退場でも仕方ないと思われたのだろうけど、こうしたところも久保がまだ仲間からチームの一員として認められていないと感じる部分なんだ。

 スペイン人の選手、特に攻撃の選手は我が強い。だから結果がすべて。今のところ、久保は周りを生かそうと考えていても、周りは久保を生かそうと思っていない。エメリ監督の「もっと成長しないといけない」という発言は確かだと思う。日本のメディアは久保を大きく取り上げるけど、まだ実力相応ではない。もちろん、秘める素質が抜群なのは間違いないんだけど。

 先発ではないにしても、ELでチャンスは回ってくるはず。相手のレベルはスペインリーグのチームよりは落ちるだろうから、そのチャンスをモノにできるか。ゴールという目に見える結果を出して、チームメートに認められる存在になってほしいね。(元日本代表FW)